まつげも抜ける円形脱毛症はお尻にステロイド注射

円形脱毛症は、原因が明確ではない病気の一つですが、その治療のためにはステロイド製剤が有効であることが知られています。一般的に円形脱毛症は頭髪の一部が円形に脱毛する症状が多いのでその名がついていますが、症状がひどい場合にはまつげまで完全に脱毛することがあります。
しかし、頭髪等ならばステロイド製剤の塗り薬を患部に塗布することも可能ですが、まつげは眼球のすぐそばにあることから、その毛根部分に塗り薬を使用するわけにはいきません。薬効成分が目に入ることによって、思わぬ副作用を引き起こすことがあるからです。また、まつげまで脱毛するような強い円形脱毛症が発症した場合には、頭髪やまつけといった東部に近い部分の体毛だけではなく、全身の体毛が脱毛することもあり、塗り薬での対応は困難になります。
そこで、この病気の治療のためには、ステロイド注射を行う場合があります。この注射は筋肉注射ですので、肩やお尻に注射することになります。円形脱毛症は大人だけではなく、乳幼児でも発症することがありますので、その様な場合には、ステロイド注射を肩の筋肉に行うことは難しくなります。腕を振り回したりする恐れがあるためです。そこで、特に乳幼児においては、ステロイド注射を行う場合には、お尻に打つことが多くなります。また、お尻に注射する場合は、注射器や注射針が見えにくいので、注射を怖がる乳幼児に対して、何も気が付かないうちに注射し終えることができるという利点もあります。
ステロイドを用いた円形脱毛症の治療方法としては、他に飲み薬を用いる方法もあります。しかし、成人ならば飲み薬を容易に飲み込むことが可能でも、乳幼児の場合には薬を嚥下することに慣れていないこともあるので、その点からもお尻にステロイド注射という方法が選ばれることがあります。

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